訪問看護ステーション まごころ
POSTED.2025.12.02
パーキンソン病の不安に寄り添うリハビリへ。スタッフ全員が専門資格を取得しました
こんにちは。訪問看護ステーションまごころのリハビリスタッフです。
このたび、当ステーションの理学療法士・作業療法士の全員が「パーキンソン病療養指導士」という資格を取得しました。これは、日本パーキンソン病・運動障害疾患学会が行う研修と試験を受け、パーキンソン病に対して正しい知識とケアの方法を身につけたスタッフに与えられる資格です。
パーキンソン病は、脳の中で体をスムーズに動かす役割をしている物質(ドパミン)が減ってしまう病気です。そのため、
・手足が震える
・体がこわばる
・動き出しにくい
・歩幅が小さくなる、つまずきやすい
などの症状が見られます。また、便秘や睡眠の問題、疲れやすさなど、体の調子に関わる症状が出ることもあります。
現在のところ完治は難しいとされていますが、薬とリハビリを組み合わせることで「できることを維持する」「生活をより楽にする」ことは十分に可能です。リハビリには、身体を動かしやすくするだけでなく、転倒予防や生活の自立を支える効果があるとされています。
当ステーションのリハビリでは、パーキンソン病の方に対して次のようなサポートを行っています。

● 体のこわばりをやわらげるストレッチや体操
● 歩く練習・立ち上がりの練習など、生活に直結する動作のサポート
● 転倒しにくい体の使い方の練習
● 「疲れにくい生活のリズム」や「安全に動くコツ」のアドバイス
● ご家族が困りやすい介助の仕方も一緒に練習
同じパーキンソン病でも、症状の出方や困りごとは一人ひとり異なります。そのため、私たちは“その人らしい生活を続けられること”を大切にし、ご自宅の環境や生活リズムに合わせたオーダーメイドのリハビリを行っています。
今回、スタッフがパーキンソン病療養指導士を取得したことで、より専門的な視点からの支援が可能になりました。「最近つまずきやすくなった」「動きにくい日が増えてきた」「薬の効き方によって動ける時間が変わる」など、どんな小さなことでもご相談ください。
ご本人とご家族が安心して暮らせるよう、これからも地域に寄り添いながらサポートしてまいります。






















