訪問リハビリテーション まごころ
POSTED.2025.07.04
腰痛体操の実施には要注意?!
こんにちは。
滋賀県甲賀市にあります“まごころリハビリテーション部”です。
本日は、皆さん一度は経験されたことであろう、腰痛に対しての体操をテーマに書いていきます。
自分や周りの方が、腰痛があって整形外科へ行かれたご経験ありますよね?
整形外科で腰痛体操を勧められたことはありませんか?!
腰痛体操の基本原理は、硬い筋肉のストレッチと弱い筋肉の強化です…
しかし、ほとんどの方が言われるのは、「痛いのに体操なんてできひんわ!」です。
確かにごもっともな意見です…
ですが、お医者さんは「痛くてもやりなさい!」と指示を出されます。
私が病院に勤めている時、それにずーっと疑問を持っていました。
“腰痛体操”といった名称もしっくり来ないんですよね。笑
所謂、腰痛体操の原著が「Williamsの体操」と言われています。
Williamsの原著「MANAGING LOW BACK PAIN」の全体的ルールとして、「痛みが伴う運動は避ける」と明記されています。
そのルール通りに考えると、痛みに耐えてまで実施する体操ではないということです。
欧米から入ってきている知識のよくあることです。
原著からの誤訳が本当に多いということです。
「腰が痛いのに体操できるか!」と患者さんが言われていたことが正しかったということですね。
しかも、指示を出されるお医者さんたちが腰痛になられたときに、改善策として腰痛体操をしている人を見たことはありませんでした。笑
腰痛のあるお医者は大抵理学療法士に治療をお願いされていました。笑
自分たちがやらないことを患者さんに勧められているのか…と思っていました。
病院や診療所で渡される資料の所謂「腰痛体操」の概要は、ストレッチと筋トレです。
これも誤訳というか、本当に原著を読んでいるのか?!というレベルです。
原著の、Williamsの「MANAGING LOW BACK PAIN」には、「腰痛が無くなったら、これらの体操とストレッチをしましょう。」と記載されています。
これは腰痛に対する治療目的の体操ではなく、主に予防目的の体操なのです。
こういった間違った内容で日本に入ってきている知識や治療は多くあります。
これを読んでくださった方には、ぜひ一度普段行っている体操や運動の本当の目的は何なのか?を調べてみてください。
原著を読みたいときは、ぜひお声掛けください!
一緒に英語の文章を読みましょう。笑